烏賊の「とっちゃん」の呟き

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zoom RSS 歌を上手に歌うには

<<   作成日時 : 2005/03/30 22:12   >>

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昨日、謡曲の稽古会があった。
謡曲を上手に謡う為の要素はいくつかあると思うが、先生曰く、最も大切なのは「気持を込めて謡う」
と言うことだそうだ。
美空ひばりさんの歌を見ていると、目から涙をぽろぽろと出しながら歌っている光景をよく見かけたが、美空ひばり人気の秘密はどうやらこの辺にあるようだ。
きっと美空ひばりという人は感情移入が極めて上手な人なのだろう。
勿論、美空ひばりは、歌のプロであるから、人知れず、蔭で、この感情移入について全身全霊を注いで練習をし、芸を磨き上げたのだろう。その努力が、彼女を歌の女神にし、ファンをして、天才と言わしめたのだろう。
声の良さ、音程の正しさ、間合いの良さ等々、歌を上手に聴かせるための条件はたくさんあるが、
この感情移入が上手くいかないと、いくら声がよくても、声帯の廻りの筋肉が軟らかくならなかったり、音程も正しく調節出来なかったり、間を正確にとれなかったりするのである。
要するに、歌を上手に歌うためには、全てこの感情移入が大元になっているのだと思う。
今日のように、カラオケの行き渡らなかった時代を思い出してみると、飲み会などで歌を歌わせ
られた時、とても上手に歌えた時と、余り上手に歌えなかった時とがあったように記憶しているが、やはり、その時、感情移入に成功したか、失敗したかによったのだと思う。
所で、最近のカラオケブームはどうしてやって来たのだろうか。
多分、カラオケでは伴奏があり、その他、その場の雰囲気が感情移入にかなり役立ち、その結果として誰でも気持ちよく、上手に歌える為に今日のカラオケブームが到来したのであろう。
吾々がやっている謡曲は所謂「素謡」と言うもので、西洋音楽の伴奏に相当する「お囃子」やら舞台装置が無い状態で謡うわけで、極めて感情移入が難しいのである。
尺八演奏などでも、お琴、三味線等の伴奏なしの、所謂「素吹き」と言うものがあるが、これはとても吹きにくいものである。
お琴や三味線と一緒に尺八を演奏することを「三曲」と言うが、この三曲尺八はお琴や三味線と間合いや音程が合わないといけないので、一見、難しいように思うかも知れないが、実際には素吹きの方が遙かに「味だし」が難しいのである。
お能の場合も同様で(私はお能をやったことがないのだが)素謡よりもお能の方がお囃子と合わせたり、するために難しいように思えるが、舞台装置、所作、お囃子、地謡等の演奏効果によって、感情移入が容易になり、素謡の時よりも上手に謡えるのではないかと推察する。
所で、以前、このブログで、私は、「背広に白足袋は不似合いだと思う」と言ったことがあるが、此処で、
多少、訂正をしなければならなくなった。
白足袋は、謡曲を謡うに当たって、感情移入のまたとない道具立てであった事に気が付いたのだ。

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